サッポーの

視点
汗腺は身体中に分布し、およそ200万から500万もの汗腺があるといわれています。
日本人はだいたい200万から250万の汗腺数にほとんどの人が収まり、そんなに人による違いはないとされています。
これで体温調整をしているのです。
ところが、顔「だけ」に特に発汗の多さを感じる人は意外に多いようです。
「そういえば・・・顔だけはよく汗をかく・・・」
言われてみるとこのように思う人は多いのではないでしょうか。
どうしてでしょう。
▼ 顔の汗が特に多いのは長年の運動不足が原因
上の答えは、「大人になると顔だけに汗をかくような傾向を促進する生活スタイルが多くなっているから」です。
身体を動かすことが少なくなる傾向、ズバリ運動不足だからです。
汗腺による体温調節機能は、肉体が健康に暮らす上でとても大切な機能です。
しかし、あまりに汗をかくことが少ない生活スタイルだと、休眠状態になる汗腺の割合が次第に増えてくるのです。
その結果が“顔だけ汗かきさん”になってしまったという状態なのです。
実際には顔だけでなく、上半身にも比較的汗の良く出る部分があります。
いつも働いている臓器の熱を発散しているところです。
背中や胸に汗をかきやすいのは心臓と肺臓があるからです。
そして腹部ですね。
慢性の運動不足の人は、特に下半身や腕の発汗が、極端に少なくなっているのです。
運動不足で熱の発生が極端に少なくなり、汗腺が眠ってしまったのです。
するとどうなりますか?
暑い夏やちょっと体を動かしたときの体温調節は、いつもよく働いている顔の汗腺、胸や背中の汗腺だけで済ませてしまうようになるのです。
困ったことに汗腺の能力にはかなり余裕があり、それで済ませることが出来てしまうのです。
ここで、さらにもう一つ不都合な現象が起きてきます。
身体の上昇した体温を下げるのに、顔の皮膚が手足の変わりに汗水垂らして頑張るなんて、化粧してきれいに見せたい女性にとって、まっぴらごめんこうむりたい状態ですが(男性だってそうですね)、さらにもう一つ、問題が加わります。
顔の汗に粘りけが出てくるのです。
▼ 手足の汗が少ない人は、化粧崩れしやすい汗が出る
本来の汗はほとんど純粋な水に近いものです。
汗に含まれる血漿中のナトリウムや塩素などは、水分と一緒に汗として排泄される途中においてほぼ完全に再吸収されるため、かく汗は真水のような汗となりサラサラしています。
皮脂や化粧品の油脂で守られた肌にそのような汗をかいても、サラサラと流れていきます。
化粧はそんなに簡単には崩れないのです。
ところが、手足の汗が少なく、皮膚の一部(顔等)で体温調節をまかせられるようになると、一つの汗腺にたいする負担が高まります。
すると先ほどのナトリウムと塩素は塩となって再吸収されるゆとりがなくなり、多くが汗として皮膚表に出てしまうのです。
このように部分的に多量の汗が出る場合、皮膚表に出た塩などの血漿成分の吸湿性により、ドロドロ、ベタベタした汗になり、化粧崩れしやすくなります。
埃やその他の汚れも吸着しやすくなります。
このようにして排泄された汗が臭いやすいのは、サラサラした水のような汗ではなくなっているからなのです。
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