サッポーの

視点
角質はケラチン質と呼ばれる蛋白質で出来ています。
このケラチン質が乾燥すると、とても硬くなります。
角質がせいぜい5〜15層程度(厚み〜0.02mm)しかない顔の肌では、多少硬くなっても、たいした硬さに感じません。
しかし、同じケラチン質には硬い髪の毛や爪があります。
これらを見ていると異常に硬くなったかかとを想像できますね。
事実、かかとのように角質層(100層〜150層。時には〜200層)が厚い場合、乾ききると、本当に硬くなります。
まるで、干涸らびて硬くなった餅のように思える時もあります。
でもすぐ下層は生きた表皮層、真皮層がピッタリとくっついて支えているのですから、硬くなった表層の角質層が割れた時の悲惨さは想像するのもイヤですね。
乾き硬くなったかかとに強い力が加わると、角質層だけに留まらず、生きた皮膚組織にも亀裂が及んでいくわけです。
亀裂が出来なくても歩く時に痛みを感じる理由がよくわかります。
この様な特徴を持つ角質であり、かかとでありますから、昔から軽石や、やすりで削ることが智慧として行われてきました。
削って薄くしておくことで、悲惨なひび割れを、ある程度防ぐ智慧だったのですね。
でもこの様な場合、「サッポー美肌塾」の読者ならどうされるでしょう。
かかとも顔の肌も同じ肌だから「肌が育つケア」が有効だと知っています。
「軽石・やすりを使用するのは、いざという時だけ。肌管理に失敗した時だけ使用すればよい」
・・・ということを知っています。
次は二度とそんな失敗をしなくて済むように、しっかり育った角質のかかとを作るケアを続けていきます。
上から下までよく育った「柔らかいかかと」が出来上がれば、軽石や、やすりなどは、そうそうお世話になる必要のないツールとして飾っておけるというわけです。
しかし、「肌を育てる視点」を持たずに、一度これらの便利なツールを使い出すと、定期的に使用する習慣になってしまう方が多いのです。
その場、その場では、良い状態が出来たように思えるからでしょう。
でも、これでは育った角質が出来ません。
未熟で痩せて硬い角質の層で均衡(安定)した状態が続くようになってしまうのです。
これは危険なことです。
この様な未熟な角質は自ら剥がれていく能力が育っておらず、剥がれて良い時期が来てもなかなか剥がれることが出来ずに厚い層を作っていくわけです。
ひび割れるかかとになるリスクをいつも抱えている状態です。
ますます軽石ややすりを使い続けることに繋がっていくわけです。
まさに悪循環ですね。
一方、育った角質で出来たかかとの場合ならどうでしょう。
しっかり育った角質一つ一つの周囲には豊富なセラミド等の脂質がたっぷりと作られています。
皮脂腺がない足裏でも、これらの脂質でバリアーが作られるため、何もつけなくても、そこそこに乾燥しない状態を維持することが出来るのです。
しっかり育った角質が角質層表層に至ると、セラミド等の分解酵素が豊富に放出され、毎日お風呂で優しく洗うだけで、サラサラと角質が剥がれていきます。
角質の巨大な集合体がゴソッと剥がれるような――皮がむけるのが見えるような――剥がれ方はしません。
この様な剥がれ方をするのは角質が育っていないからでしたね。
肌が育つケア、かかとも同じなんですね。
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