黄色いかさぶたが‥‥
赤ちゃん(3ヶ月前後くらいまで)の頭皮に、黄色いかさぶた様の粘っこい物質がたくさんついているのを発見して慌てた経験は、多くの母親が共有する思い出です。
母親から引き継いだ黄体ホルモンが皮脂を活発化させる時期で、ちょっと頭皮の洗浄がおろそかになっていると、脂質化して肌にこびり付いて取れにくくなっています。放置していると汚れや雑菌、カビ類などを繁殖させて炎症(赤み等)に巻き込まれることもあります。無理やり擦り取るのでなく、丁寧に頭皮を洗うようにしていたら、いつの日にかなくなっている‥これが正しい対処です。
ところが、成人の方、それも若い方から黄色いかさぶたの相談を頂くことがよくあります。取ろうとすれば取れるが、角質を無理やり剥がしているような罪悪感もあり、どうして良いか戸惑う‥という現実があるようです。
◆黄色いかさぶた様のもの‥‥三つのパターン
(1) 洗浄不足による垢の堆積が作るかさぶた
(2) 過敏な肌の惨出液が作るかさぶた
(3) (1)と(3)の両方が影響しているかさぶた
実際には、上の二種類、三様のかさぶたがあります。ところが、角質はむやみにはがしてはいけないという知識があると、(1)のように垢を溜めている場合があります。垢の大部分は角質ですから、角質を大切にした結果なのでしょうが、ちょっと行き過ぎた扱いになったのでしょう。もう少し大胆に洗っても良いわけです。
しかし、このように垢(角質)が肌に居残りやすいのは、未熟な育ちの角質特有の性質です。未熟な育ちゆえセラミド等の脂質分解酵素の備えが不足しており、角質が最表層に押し上げられてもバラバラにならずにどこかで繋がっているためです。それに過剰な皮脂や汚れ・角質(垢)が絡まりかさぶた様になっているのです。
よく見られる原因は、洗浄はすすぎだけ〜、保湿や保護のケアもしない〜、などの極端なケア不足があります。肌が硬くなって、角質が剥がれにくく、皮脂や汚れもこびり付きやすくなるからです。当然、肌が育たない環境なので、このようなかさぶたが絶えず作られ続ける状況が続きます。
ケガをした部位に赤黒いかさぶたが出来るのは誰もがよく知っています。(2)の黄色いかさぶたも本質はこれと同じ、炎症気味の肌や過敏さの高じた肌を修復しようと血漿成分が滲み出ているのです。ケガと違い赤血球が少ないから、黄色っぽいのです。
適切な洗浄とケアが出来ていたら、かさぶたはいつか自然に取れて出来なくなっていくのですが、汗に皮脂、汚れや、雑菌、カビ類を取り込み、繁殖させやすく、炎症に繋がりやすい状況でもあるため、かさぶたが出来続ける原因になっていることがあります。
◆黄色いかさぶた‥解消の対策
黄色いかさぶたの原因は上の説明で何となく理解できたが、上の(1)(2)(3)の境目が明確ではないので、どのタイプのかさぶたなのかが判らない‥‥グレーゾーンの多い曖昧なところが、間違ったケアに結びつきやすいのでしょう。
ここは単純に考えましょう。
これらのかさぶたが出来る肌の共通点は、程度の差はあれ、肌の育ちが未熟で過敏さが進行していることです。したがって、肌の敏感さを考えて洗浄から保湿・保護のケアをします。
つまり、肌に敏感な反応(赤みや炎症を引き起こさない)を起こさせない範囲・方法で洗浄を行い、保湿・保護のケアを行うことです。例えば、サッポーが敏感肌の標準的な対処法として案内している「敏感肌脱出プログラム」のようなケアです。
けっして、かさぶたを取り除こうとか、逆に腫れ物に触るように大切にし過ぎるなどと言ったことはせず、肌の過敏・過剰な反応だけに注意して可能なケアを施すのがかさぶた解消策となります。
その際、直接的なスキンケアだけでなく、過敏な反応を起こすキーマンであるマスト細胞対策を忘れてはいけません。
2012.09.06配信分
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